今木清志ブログ

“メディアを「学ぶ場」から「表現する舞台」へ。
2025年度、学生たちの「覚醒」に立ち会った一年

> 今木 清志ブログ

メディアを「学ぶ場」から「表現する舞台」へ。
2025年度、学生たちの「覚醒」に立ち会った一年



2025年度が、まもなく終わろうとしています。

私にとってこの一年は、
単なる教育活動の継続ではありませんでした。

西日本短期大学メディアプロモーション学科の
「教育と表現の融合」。

それが、一つの大きなうねりとなって
社会へ広がっていく確信を得た、
濃密な時間でした。

広がり繋がったメディアの環



今年度は、特定のユニット活動にとどまらず、
学科全体の活動が多層的に広がりました。

象徴的だったのは、
私のテレビ朝日時代からのご縁が繋がって実現した
コミュニティラジオ天神(コミてん)での
レギュラー番組の開始です。

コミてん放送

ここでは学科の多様な学生たちが
月替わりで生放送の現場に立ちました。

マイクを前に緊張していた学生が、
「自分の言葉」で語り始める。

まさに表現者が誕生する瞬間でした。

地域の祭りや久留米の「絣フェスタ」、
国税庁とのコラボ動画制作など、
多くの現場で学生たちが「社会」と接点を持ち、
自らの役割を見つけていく。

2020年のコロナ禍から手探りで始めたプロジェクトは、
今や地域社会とメディアを結ぶ
欠かせない「環」になったと実感しています。

すいと~よ福岡学生祭

「答えを教えない」という信頼が生んだもの



教育者として心がけていることがあります。
それは学生たちに自分で考えるきっかけを与え、
「答えを教えない」ことです。

最短距離で正解を教える方が、
効率的かもしれません。

しかし、エンターテインメントに正解はありません。
自ら問いを立て、悩み、答えをひねり出す過程でしか、
本物の表現力は身につかないからです。

交流会 (2)

その指導が結実した、ある一人の学生のことが、
今も心に深く刻まれています。

彼女は1年次の入学直後、
ライブ後のフィードバックで私が伝えた
「普段の元気さが、ステージでは出ていない」
という言葉に、激しい悔しさを覚えたといいます。

当時は涙を見せることはありませんでした。
しかし、その静かな、しかし強い悔しさをバネに、
彼女は頭角を現していきました。

そんな彼女が2年生になり、
後輩を指導する立場になった時のことです。

私の厳しい指導に戸惑う新入生を前に、
彼女は涙を流しました。

「先生にアドバイスをもらえることが、
どれだけありがたいことか。
それが伝わらないのが、本当に悔しい」

1年前、自分の不甲斐なさに
「静かな悔しさ」を抱えていた彼女が、
「誰かのために、学びの本質を伝えたい」
という思いで涙を流している。

その姿を見た時、
私は彼女の「覚醒」を確信しました。

私の教えを、彼女は魂で受け止め、
それを次世代に繋ごうとしてくれているのです。

卒業公演打合せ

著書『アイドル力講義』が繋いだ世界



10月に出版した『アイドル力講義』は、
こうした現場での教育の記録でもあります。

この出版をきっかけに、
FM福岡、KBCラジオ、CROSS FMなど
多くのメディアに取り上げていただきました。

BAD KNee RADIO

また、このメソッドが教育界からも注目され、
講演などのご依頼をいただくようになったことは、
大きな励みとなりました。

次なるステージへ



一人の学生が流した涙。
地域の方々からいただいた拍手。
そして、出版を通じて広がった新たな縁。

今年度にまいた種は、
今、力強く芽吹こうとしています。

そして来年度、
この学科のエネルギーをすべて注ぎ込むような、
過去最大規模の挑戦が動き出しています。

学生たちが、そして私自身が、
これまで以上に高く、遠くへ跳ぶための一年。

その幕開けを前に、今はただ、
共に歩んでくれたすべての学生・先生方・関係者の皆様に、
深い感謝を捧げたいと思います。

次は、今年度の締めくくりであり、
卒業する学生たちの2年間の集大成である、
卒業公演。

学生たちが、自らの手で導き出した「答え」を
形にする最高のステージです。

卒業公演チラシ

ページトップへ